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2011.12.31 (Sat)

年末のごあいさつ(2011)

早いもので2011年が終わりますね。皆さま、日頃はミント日和への多大なる拍手、励ましコメント等ご愛読ありがとうございます。この場を借りましてお礼の言葉とさせていただきます。
昨年の7月よりサイトを開設し、気がつけばもう1年5ヶ月が過ぎようとしております。それもこれも足繁く通ってくださる読者さまのおかげ、これからもどうぞよろしくお願いします。

前置きが長くなりました。
狼陛下の花嫁ファンのミケにとって、兎年が終わるというのは非常に寂しいものです…そんな寂しい気持ちを陛下に重ねて、小説を作ってみました。
日頃の感謝の気持ちとさせていただきますので、Read Moreからご覧ください。

タイトルは「兎年」。


ではどうぞ。



【More・・・】

「も~う、いくつ寝るとお正月~♪」

「楽しそうだね、夕鈴」

鼻歌混じりに歌っていた夕鈴は、背後からの声にぴたりと手を止めた。拭きかけの壁と、傍らには水を張った水桶。堅く絞った雑巾は今まさに年末の汚れを落とさんと、準備万端であった。


「陛下!」

驚いて振り返る。すぐ真後ろに立っていて、夕鈴は二度驚いた。


「気配を消して近付かないでくださいよーびっくりするじゃないですか」

「びっくりさせたかったんだよ」

大成功だ…したり顔で微笑む陛下に、夕鈴はため息とともに立ち上がった。


「今は年末の大掃除中です、邪魔しないでください」

「邪魔じゃないよ」

にやり…不敵な笑みに変わり、夕鈴の鼓動はドキッと跳ねた。


「じゃ、じゃあ…」

何しに来たの?


「手伝いに来たんだ」







「ダ、ダメですよ…」

戸惑いの声を上げながら、夕鈴はじりじりと近付く陛下を制した。


「なぜ?」

対面する陛下はきょとんと立ち止まり尋ねた。手には雑巾を握り締めて、まさに掃除をしようと意気込んでいるところである。


「ダメです!」

雑巾を取り上げる夕鈴。きっと陛下を見据えると一言、似合いません…と呟いた。


「掃除が似合わないの?それとも君の隣に立つのが似合わないのか?」

陛下は不機嫌に狼陛下に口調を変えると、頑なに制する妃に訝し気な視線を送る。一瞬たじろいだ夕鈴はごほん…と咳払いすると、腰に手を当てた。


「掃除する陛下が見つかったら、李順さんに何を言われるか…」

夕鈴の返答に陛下の眉根がぴくりと上がった。


「どうして李順が出てくる?」

不機嫌な顔をさらに歪めて迫る陛下。夕鈴は心の中で叫びながら、正直な気持ちを口に出したことを大後悔した。


「ふ、深い意味はありません」

「今は君は僕といる。君の口から他の男の名前など聞きたくない」

「……」

「それに…例え似合わなくても、君を手伝いたいんだ」

「……」

「ダメ?」

夕鈴の苦手な子犬の上目遣いが目の前に現れて、息を飲む。


「王様はこんなことしません…」

はぁ…とため息をつく夕鈴。そんな様子に、陛下は目を細めて、口元に笑みを作った。


「笑い事じゃ…」

すっと自然に手を握られて、夕鈴は言葉を止めた。


「王様である前に、僕は君の夫だよ。夫婦なんだから、君を手伝うのは当然だ」

「……っ」

得意のスマイルを見せつけられて、夕鈴は途端に赤面した。この一年で、結局このスマイルを攻略出来なかった。自分だけ焦ってドキドキして赤くなって…、やっぱり陛下はズルい。

夕鈴はズルい!と叫ぶと、諦めたように陛下の制止をやめた。

「?」


結局仲良く大掃除する夫婦。終始満足気に掃除する陛下に、まぁいいか…と思う夕鈴であった。









「綺麗になりましたね!」

額の汗を拭いながら、夕鈴は歓喜の声を上げた。ピカピカに掃除された部屋。今年の汚れをすっかり落としきった部屋を、満足気に眺める。


「うん、頑張ったね」

「ありがとうございました、陛下」

「うん、じゃあ行こうか?」

「行く?」

一体どこへ?首を傾げる夕鈴の腕をぐいぐい引っ張り陛下が歩き出した。


「年末のイベントは大掃除だけじゃないよ!」

「え?」

「除夜の鐘をついてカウントダウン。年が明けたら初日の出を見に行く準備をしないと」

「え?」

「初詣はどこへ行こうか…そうだ!夕鈴、お正月は可愛く着飾ってね」

「ちょっ…」

展開が早過ぎる。夕鈴はぐるぐる回る頭の中で熟考する。

た、確か…去年もこんな展開だったような。そう古くない記憶を辿ると、ずっと隣にいた陛下の顔が浮かんだ。

夫婦で過ごす年末とお正月だからって…陛下はすごく気合が入ってた。思い出したわ。


「どうしたの?夕鈴」

「いえ…前も同じことがあったな、と」

夕鈴はふふふ…と笑った。意外とイベント好きな陛下の姿に笑いが止まらない。あんなに春の宴は興味無かったのにね。


「そうだっけ?君と過ごす時は楽しくて…楽しい記憶はすぐに僕の心から消えていってしまう」

「消える間もないほど、楽しい記憶で埋めたらいいんですよ」

しんみり語る陛下の横顔に向かって、精一杯の笑顔を向ける夕鈴。


「そうだね」

「はい」

「じゃあ夕鈴。残り少ない今年も、そして来年もずっと一瞬にいようね」

ふいに子犬の笑顔がおりてきて、夕鈴の鼓動が跳ねた。

え?これってまるで…。


指先から伝わる熱は相変わらず温かい。
握られた手と共に胸が熱く高鳴った。













プロポーズ!公開プロポーズで終わりました、2011年(本人自覚なし)。

本当に…ずっとふたりで居て欲しいですね。

皆さま、今年もお世話になりました。そして来年もどうぞ、変わらずお付き合いよろしくお願いします


2011.12.31 ミント日和



21:53  |  スペシャル版(ご挨拶とミニ小説)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

あけましておめでとうございます。
去年は仕事が忙しくってなかなかコメントを送れませんでしたけど、毎日おじゃまはさせてもらい、和ませてもらっていました。
仕事のイライラも吹っ飛ぶくらいです!!
私は明日から仕事ですけどお邪魔させてもらって、栄養補給させてもらいます!!
今年も頑張ってくださいね。
あち |  2012.01.03(火) 19:00 | URL | 【編集】

●Re:あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます、あちさま。昨年は大変お世話になりました。ミケも本日より新年初出勤、お休みというのはあっと言う間ですね…。いつも来てくださるという報告だけで元気をいただけます!お言葉を糧に頑張りたいと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いします☆
ミケ |  2012.01.04(水) 07:50 | URL | 【編集】

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