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2014.09.05 (Fri)

四周年記念スペシャル

サイト開設4年目の夏を迎え、さらに長い夏も終わりを迎えております。休止期間も含めておりますので実質2年目です。
いつもたくさんの拍手やコメントいただきありがとうございます。この場を借りて、御礼申し上げます。

【More・・・】

狼陛下の花嫁コミックも11巻、連載も順調ですね〜こんなにハマった漫画は後にも先にもこれだけでしょう。
二次小説なるものを初めて書き、初めてブログを開設したにもかかわらず、暖かいメッセージに心打たれます。足しげく通ってくださる皆さんもミケ同様、狼陛下の花嫁をこよなく愛してくださって、陛下と夕鈴を見守ってくださっているんだなぁ、と切実に思います。
これからも連載が続くことを祈って、最終的にはふたりが幸せになることを祈ってやみません。
そのためにも、妄想をフルに呼び起こし、たくさんの小説をアップしたいなぁっと思います!
皆さまに応援していただけると嬉しいです。

さてさて、ご挨拶が長くなりましたが、4周年を記念して短編を続きからご覧ください。

未来話ですが、楽しんでください。

ではどうぞ。












冷たい風が頬をかすめて夕鈴は身を縮めた。
肩を竦めながらも、気を取り直して窓枠に手を掛ける。少し力を入れただけで簡単に窓を閉めることができ、ほっと安堵した。

室温は暖かさを取り戻し、外の世界と徐々に隔離されていく。


「夕鈴、大丈夫?」

「はい。風が冷たくて…驚いてしまいました」

ほっと息を吐きながら、夕鈴は先ほど閉めたばかりの窓から、小走りで離れる。


「すっかり…季節は冬ですね」

「うん。寒くて嫌になっちゃうね…」

陛下は駆けてくる夕鈴を腕の中に取り込んで、冷たい身体を温めた。


「あったかいかな?」

「陛下…大丈夫ですわ。庶民は寒さに強いのです」

夕鈴はふわりと微笑むと、陛下の手を握り締めた。伝わる体温は夕鈴よりも冷たくて、思わず苦笑する。
はぁーっと息を吹きかけ、陛下の両手を温めた。


「夕鈴…ありがとう、大好き」

陛下は感謝を述べると、少しだけ温まった両手を広げ、がばっと抱き締めてきた。可愛い子犬の登場に、夕鈴はくすりと笑う。


「こうしていると、昔を思い出します」

「昔?」

「あなたと結婚する前。臨時花嫁として働けるのもわずか…実家に帰る日が近い頃でしょうか」

「夕鈴…」

陛下は名前を呼ぶと、抱き締める腕に力を込めた。互いに隙間なく密着すると、規則正しく刻む鼓動が聞こえた。


「あの頃、寒いから…とよく抱き締められました」

「そうだね」

「良い抱き枕だったでしょうか?」

意地悪っぽく視線を送ると、陛下は困ったように苦笑する。


「うん。あったかくて柔らかくて、いい香りがして…」

「………」

「すごく落ち着けた」

陛下は柔らかく微笑むと、額に唇を押し当てた。


「夕鈴はあったかい…からかな。こうして触れたくなる」

「子供体温という意味かしら?」

むっと眉根を寄せる。
本物の妃になった今も、なかなか子供扱いをやめてくれない陛下に、夕鈴は不満を感じでいた。


「いつまでも、子供じゃありませんよ」

相変わらず、ぬるま湯に浸されるかのように、外の世界に触れていない。陛下が戦おうとする世界に。


「夕鈴違うよ、子供とこんなこと出来ないでしょう…」

そう呟くと、口を塞ぐように唇が合わさった。角度を変えて、ついばむようにキスが落とされる。


「甘い…ね、君は。あの頃と変わらず甘い」

溶けそうだ…と息継ぎの合間に繰り返す陛下。頭の芯がぼうっとなりながらも、陛下のキスに答える夕鈴。


やっと唇が離れたところで、視線が交わった。


「陛下…」

「ん…?」

「子供じゃないなら…私はなんです?」

「僕の奥さん」

「奥さんは…夫を支えるものでしょう?もっと頼ってください」

「君に言われるとはね…」

陛下は困ったように笑うと、君こそ頼ってくれない…と呟いた。


「私はいいんです」

夕鈴の返答に、陛下はがっくり肩を落とす。


「なんでしょう?」

「まぁいいか」

陛下は楽しそうに笑うと、再度夕鈴を抱き締めた。


「そういうところも、気に入っている」

「………」

「君が頼ってくれないなら、私が勝手に構おう」

陛下は狼の口調でそう言うと、夕鈴をひょいと抱える。驚き言葉を失う夕鈴にもかかわらず、すたすたと歩き出した。


「陛下…どちらへ」

頭上で、声を掛ける。


「温泉。寒いから一緒に入ろう」

「温泉…ですか」

まだバイト時代、離宮に行った際に夕鈴がいたく気に入った温泉。夕鈴を迎え入れてすぐ、陛下の命令で王宮にも普請された。温泉が出てくるまで掘った結果、王宮はしばらく穴だらけだったときがある。

夕鈴は思い出し笑いをひとつ浮かべた。


「そんなに楽しみか?君はやはり…いつまでも可愛らしい」

「違いますよ」

夕鈴はむっと頬を膨らませ、陛下をやぶにらみした。


「私は寒くありませんから、陛下おひとりでお入りになっては?」

「冷たいことを言う。私は君と一緒に入りたいんだ、そのほうがよりあったかい…」

誰かと一緒に入ったところで、温泉の熱さは変わらないが…。

陛下があまりにも優しく笑うから、夕鈴は何も言えなくなってしまった。


後宮の寒空の下。


ふたりの温度はどこまでも熱く…。


仲睦まじい夫婦の姿があった。













四周年記念スペシャル完
暑い夏に冬ネタ。寒い季節に寄り添うふたりが書けて良かったです。まだ新婚なんで、ラブラブしてましたね。結婚したら、陛下は夕鈴の喜ぶことをいろいろ勝手にしそうです。温泉もそのひとつだと。なーんか今よりもベタベタに甘やかしそうですよね。
一緒に温泉に入るシーンは鼻血もので、書けませんでした…お許しを(笑)

これからもラブラブふたり、書いていきたいなぁ…と感じています!
応援よろしくお願いします(*^^*)


23:51  |  スペシャル版(ご挨拶とミニ小説)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

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 |  2014.09.06(土) 14:44 |  | 【編集】

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