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2010.07.26 (Mon)

恋は盲目

「恋は盲目」



恋する人=陛下です。陛下の片思いネタは書いてて楽しいです♪

短文なので読みやすいかと。



ではどうぞ。







困った…。

一体どうしたらいいんだろう。

僕は今日何度目かの質問を自分に投げかけた。


どうして彼女は、やることなすことこんなに…可愛くて仕方ないんだろう。

僕は今日何度目かの深いため息をついた。


その様子に気づいたのか、傍らに立つ李順が眉間にしわを寄せて僕を見てきた。
朝から政務に身の入らない僕に若干いらだっているようだ。僕のちょっとの仕草に対して、訝しげに視線を送る側近の横顔を盗み見た。


「陛下、次の案件を…」

僕が返事をする前に、奏上を読み上げる李順。案の定右から左へと抜けていった。

今、僕の心の大部分を占めるのは、僕の妃のこと。面白くて、可愛くて、愛らしい僕の妃、夕鈴のことだけ。


「陛下、陛下!」

「え?何?」

聞いてなかった。僕は慌てて子犬の表情から狼へと戻す。夕鈴のことばかり考えていたせいで、いつの間にか彼女の前だけ見せる子犬の態度に切り替わっていたようだ。

さすがの李順も、僕の気の抜けた態度に諦めたように、書類を片付け始めた。


「本日はこれで以上です」

「そうか、ご苦労」

僕は待ちに待ったとばかりに立ち上がった。いそいそと帰り支度をする僕を、李順が纏わりつくような視線で見つめていたが、気にしないふり。

僕は、軽く机を片付けると大急ぎで向かった、夕鈴の待つ後宮へ。



本当に困ってしまう。

彼女への気持ちを確信してからというもの、何をしていても彼女のことばかり頭を覆う。たわいない話に始まり、彼女が見せたちょっとした仕草も鮮明に思い出せるほど、僕の心を捕らえて離さない。毎日、寝台で眠る前に思い描くのは彼女の姿。



これが恋だろうか。


恋とはもっと甘く、もっとふわふわした砂糖菓子のようなものだと思っていた。どこか空虚でどこか掴めない、でも小さな幸せを感じているものだと。


これほどに心焦がれ、心揺るがし、他のことが考えられなくなるほど、僕を困らせてしまうものとは…。

彼女の一挙手一投足が、これほど僕に影響するとは、思いもしなかった。


今だって、彼女の元へ向かう僕の心は、甘いというよりは苦く、空虚というよりは切なく、幸せというよりは胸が締め付けられて痛い。彼女への思いが小さな棘となって全身を刺すのだから本当に辛い。
仕事も手につかないし、悩みも増えた。
彼女の喜ぶ姿が見たいと、彼女の花のような笑顔が見たいと、あれこれ心悩ませて画策するなんて、はっきり言って僕らしくない。性に合わないのだ。


でも彼女と出会う前の僕に戻りたいかと問われたら、全力で拒否する。


彼女への気持ちは今となっては僕の宝物だから。



よってこの痛みや憂いは甘んじて受け入れることにする。





僕は決意新たに、彼女の部屋の御簾を開けた。

笑顔で出迎えたのは、僕の可愛い妃。


「おかえりなさい、陛下」

「うん」

彼女の微笑みが、心地よくなびく。



やっぱりこれは恋だ。







狼陛下の花嫁二次小説第3弾です

陛下を勝手に恋する青年に仕立て上げちゃいました(笑)

お気に召しましたら、拍手をいただけたら幸いです♪♪♪




22:48  |  陛下片思い編  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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