FC2ブログ

10月≪ 2018年11月 ≫12月

123456789101112131415161718192021222324252627282930

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2010.12.28 (Tue)

年末のごあいさつ

いつも「ミント日和」を読んでいただいてありがとうございます!
気づけば2010年も終わり。皆さまの暖かいコメのおかげで、今年も無事越せそうです☆
本当にありがとうございます。

日ごろの感謝の気持ちを込めて、ちょっとプチ小説です。お題はもちろん「お正月」
ちょっとスクロールして、Read More からお読みください。



ここで、突然ですが、臨時休業のお知らせです。

年末の12月29日~年明けの1月5日までサイトをお休みします。
1週間に1回のアップを目指していましたが、小休止します

お正月休みです……。申し訳ありません。

皆さま、良いお正月をお過ごしください!
そして2011年も変わらず「ミント日和」をよろしくお願いいたします




【More・・・】

「お正月」

いろいろつっこみどころ満載ですが、寛大な心でお読みください。

ではどうぞ。











「夕鈴、もうすぐ今年も終わりだね」

にこにこと子犬陛下が言う。


「そうですね」

夕鈴は、何やら嬉しそうな陛下を不思議に思いながら答えた。


「夕鈴は実家に居た頃はさ、お正月はどうしてたの?」

「別に普通ですよ。年末に大掃除して、おせち料理の買い出しをして、年が明けたら年始のあいさつ回り、その後は初詣行って…」

語りながら、何か様子がおかしいことに気付く。


「あの、陛下?」

「なあに?夕鈴」

にこにこと満面の笑みをたたえて相づちを打っていた陛下が、目を大きく見開いた。

なんでそんなに嬉しそうなの…?


「なになに?夕鈴」

何も答えない夕鈴に向かって身を乗り出して質問する陛下。


「えっと。なんでそんなこと聞くんですか?」

夕鈴の問い掛けに、待ってました!と言わんばかりに陛下の顔が輝いた。


「だって夕鈴。今年は僕たち夫婦が初めて迎えるお正月だよ。君と過ごすお正月のプランを今から立てておかないと」

陛下は半ば興奮気味に言い放つと、夕鈴が先ほど答えた実家での過ごし方を復唱する。


「えっとまずは大掃除だね。次におせち料理の買い出しかぁ。僕、買い物得意だよ、任せて」

胸にぽんと手を当てて誇らしげに答える姿に、夕鈴は度肝を抜かれる。


「え?ちょっと陛下…」

「年始のあいさつ回りの後は初詣だね。僕、おみくじ引いてもいいかなぁ…」

ねぇ、夕鈴…陛下が尋ねる。まるで子どものようにあどけない笑顔で。


「別にいいですよ…じゃなくて、陛下!」

「あっもちろん夕鈴も一緒に引こうね~ふたり揃って大吉だよ、がんばろうね」

「ちょっ…」

どんどん進んで行くプランを止められず、夕鈴は慌てて声を掛けるが陛下の耳には届かない。


「ねぇねぇ、夕鈴は神さまに何をお願いする?僕はね、もちろん…」

なぜか照れたように話し出す陛下。あっけにとられて黙る夕鈴にちらちらと意味深な視線を送っていた。


「あの…」

「ストップ。お願い事はやっぱり内緒にしておこう」

口を開きかけた夕鈴を手で制すると、陛下はうんうんと頷いた。


「こういうのは口に出すといけないよね」

「はぁ…」

いやいや、納得してる場合じゃないわ!
夕鈴はまだ照れたように微笑む陛下を見据えた。


「陛下!」

「ん?」

「盛り上がっているところすみませんが…年末年始はお正月休みをいただきます」

夕鈴の返答に、一瞬で場が凍り付く。突如現れた冷たい気配の中、夕鈴の表情が徐々に青ざめる。

え…もしかして狼陛下…?

おそるおそる見つめた陛下は、見事に固まっていた。
微動だにせずに固まる陛下。夕鈴はわけが分からずまばたきを繰り返す。


「へ…陛下?」

陛下が固まっちゃった。

夕鈴はとりあえず陛下の袂を掴み揺すってみた。反応なし。次に陛下の目の前で手を交差させたが…やはり反応なし。耳元で名前を呼んでみた。やっぱり反応なし。


「どうしよう…」

ショックで固まったとか?年末年始休むって言ったから?まさかね…ありえない展開に夕鈴はなんだかおかしくて笑ったが、すぐにはっと気づく。


「笑ってる場合じゃない!」

夕鈴は再度陛下の意識が戻るべくつねったり引っ張ったり、いろいろとチャレンジするが、どれも不発に終わる。

どうしよう…わ、私のせいで陛下が固まっちゃった。
こんなこと李順さんにバレたら……夕鈴は頭を抱えて悶絶する。減給どころじゃないわ、下手したらクビが飛ぶ。ばっさりと夕鈴のクビ切りを執行する鬼上司の姿を思い浮かべて身震いした。

こ…こうなったら最終手段。
ごくりと生唾を飲み込んで夕鈴は目の前で立ち竦む陛下を見つめた。

ショック療法よ!夕鈴は思い切り手を振り上げると、陛下の頬に向かって振り落とす。

ごめんなさい!陛下。

バシンっ。
予想した音は響かない。

あれ?
おそるおそる目を開けると、陛下が夕鈴の手首を掴んでいた。


「陛下!良かった」

意識が戻ったのね…夕鈴は無我夢中で陛下の首に腕を回し抱きついた。
あぁ…良かった。これでクビがつながった。


「夕鈴…君はひどいな」

耳元で囁かれた低い声は、夕鈴の頭を右から左に通り過ぎるだけだった。
















「気づいてた?」

「うん」

「な、なな…なんで」

「最初は本当に固まってたんだけどね。君の反応があまりに面白いからつい…」

つい…じゃない!


「固まったふりなんてひどいです!」

「ひどいのは君の方だ…そもそも僕が固まったのは君のせいなのに、君はクビが飛ぶ心配ばかり。僕、傷ついちゃったよ」

しまった。動揺し過ぎて心の声が漏れていたらしい。夕鈴は申し訳なくなって謝る。


「ごめんなさい…陛下を固まらせたなんて知られたら本当に怖くて」

夕鈴は引きつった顔で答えた。


「許さない」

「ごめんなさい」

夕鈴は低姿勢で謝る。たとえ上司が怖くても、真っ先に陛下自身を心配するべきだった。


「僕にばかり思わせて…君はひどいしズルい女だ」

「……」

どうしよう…涙出そう。
陛下の傷ついた横顔を見て、夕鈴の心が締め付けられた。


「でも…どうしても嫌いになれない」

陛下の腕が伸びてきたかと思うと、広い胸にすっぽりと包まれた。
ふいに耳に届く陛下の心音に、夕鈴は赤面する。


「な…なななな何を」

夕鈴は、広い胸に顔を埋めて苦しそうに咳き込んだ。


「夕鈴、僕の頼みを聞いてくれたら許してあげるよ」

「えっ何ですか?」

許してくれるの?期待を込めて夕鈴は陛下を見上げる。


「頬に口付けを」

「……」

しばらくの沈黙の後、夕鈴の顔からぼっと火が出た。


「…え…」

「早く、夕鈴」

「えぇ!?」

耳をつんざく叫び声。陛下は、じたばたと手足を動かして暴れ出す夕鈴を固く捕らえる。


「僕に許されたくないの?夕鈴」

「それは…」

もちろん許してほしいに決まっている。


「でも……でもでも」

「でもじゃない」

「陛下…」

ちょっと甘えた声を出してみたが、陛下がなびくことはなかった。


「君の心無い一言で僕はこんなに傷ついたんだ。そもそもお正月に実家に帰るってどういうこと?僕たち新婚なんだよ」

偽装夫婦ですが…これを言うともっと怒られそうで、夕鈴は開きかけた口を閉じた。


「あの…ちょっと冷たかったかなぁって今は反省していますが、それとこれとは別問題のような…」

「一緒だよ、夕鈴」

陛下は浅くため息を吐くと、体をかがめて夕鈴に近づく。


「さぁ、夕鈴」

う…どうしよう、とてつもなく恥ずかしい。でもでも、これは本当に口付けしないとダメみたい。
迫り来る狼から逃げる隙はまったくなし。夕鈴は観念したかのように、真っ赤な顔でにやりと笑う陛下を見上げた。


「やっぱり…これがないと2010年が締めくくれないね」

「意味分かりません…」

そっと触れるだけの口付けをした後に見つめた陛下は、今年一番の笑みを浮かべて笑っていた。









「お正月」ネタ終了です
すもません、どこのバカップルだ!というつっこみはどうか遠慮ください。日本版お正月ですが、そのあたりのつっこみもどうぞご勘弁を。書いてて恥ずかしかった~ですが、お気に召された方は拍手お願いします。
これで文字通り2010年を締めくくります♪皆さま、どうぞ良いお年を~


10:18  |  スペシャル版(ご挨拶とミニ小説)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://mike3aoi.blog134.fc2.com/tb.php/62-53bd5a91
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。